漁業概要
瀬戸内海、大阪湾に面し、豊かな海の幸に恵まれた神戸。
神戸市漁協では現在、底曳網、船曳網、刺網、1本釣り、篭漁業、たこつぼ漁、観光漁業等の漁船漁業と海苔養殖漁業を操業しています。
昭和36年にはじめた海苔養殖漁業は、今では日本有数の海苔の産地となりました。
また、漁船漁業では、船曳網で漁獲される魚、春を告げる郷土料理「イカナゴくぎ煮」でおなじみのイカナゴや、チリメンや釜揚げが美味しいイワシシラスが神戸浜の味の産地として有名です。
神戸の漁師は、安全、安心、良質な水産物をご家庭に届けるために日々、海、漁場環境の保全活動に取り組んでいます。

漁場
神戸市漁協は神戸市の西端に位置し、東は駒ヶ林から西は世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」がある舞子まで、大阪湾に面した約15㎞に及ぶ広大な海岸線を有しています。
海苔は、長田から垂水の地先にかけて、及び神戸港から約10㎞沖合にある神戸沖漁場で養殖されています。

主な漁業
海苔養殖漁業
海苔の養殖業は、水温が下がる11月末頃から始まり、水温が上昇する4月までの冬期間行われます。海苔種を付着させた海苔網を海面に浮かべ、成長した海苔を専用の刈り取り船で摘み取ります。
工程 | 時期 |
---|---|
種付け | 9月末 |
育苗 | 10月 |
本養殖 | 11月~4月 |
船曳網漁業
船曳網漁業では、2隻の漁船で網を曳網し表層・中層に回遊する魚を漁獲、捕獲した魚を運搬船で港に随時運びます。
漁獲物 | イカナゴ・チリメン |
底曳網漁業
底曳網漁業は、小型漁船で海の底を網で曳き、海底にいる魚を捕獲します。
漁獲物 | タイ・ヒラメ・アジ・キス・タコ・スズキ・アブラメ・メバル・ハリイカなど |
港の紹介
神戸市では、垂水、塩屋、舞子の3つの漁港のほか、須磨浦、須磨東、長田、兵庫の4箇所の漁船だまり(船を係留しておく場所)の港があります。
垂水漁港

住所:〒655-0892 兵庫県神戸市垂水区平磯
機能:セリ(昼市)・漁船係留
長田港

住所:兵庫県神戸市長田区駒ケ林南町
機能:セリ(朝市)・漁船係留
須磨港

住所:兵庫県神戸市須磨区須磨浦通
機能:漁船係留
東須磨港

住所:兵庫県神戸市須磨区若宮町
機能:漁船係留
塩屋港(※塩屋漁港)

住所:兵庫県神戸市垂水区塩屋町
機能:漁船係留
舞子港(※舞子漁港)

住所:兵庫県神戸市垂水区西舞子
機能:漁船係留